thousandgrass’s fields

一日一生の毎日を。

「いつまでもその人との関係を大切にしなくちゃ。」 byキツネ

映画を観るのが好きです。

よくWO〇OWの映画チャンネルをつけっ放しにしています。

何気なく見始めた映画は、結末を知りたくなっちゃうし、結局最後まで観ちゃうんですが、意外と傑作な良い映画だったりします。

また、その時に考えていることのヒントを得られたり、期せずしてドンピシャのテーマだったりすることもあります。シンクロ?

 

それから字幕の映画とか海外ドラマは、英語のお勉強にもなりますね。

英語の医学専門用語は、ERで覚えたといっても過言ではありません。

犯罪捜査に関することは、C.S.I.です。役には立たないけどね。w

世界を救う時に備えて、ジャック・バウアーからも学びました。

 

皆さま、ごきげんよう。

千草です。

 

久しぶりに映画を観てボロ泣きしました。

 

星の王子さま」をベースとしたお話で、前日譚と後日譚が加わったような感じです。

新たに加わったお話がファンタジックに展開されるのですが、原作が映像化されたシーン(原作のとおり星の王子さまが動いたりお話したりするところね)では、なぜかボロボロ泣けました。

 

私は死生観の研究に取り組んでいるからでしょうけれど、

このお話は死生観を考えるきっかけにもなるお話だと思います。

 

たとえば、死ぬまでどう生きていくのか、どんな大人になるのか、大切なもの・人を失うこと、何を忘れないのか、どんなものの見方をするのか、何を大切にしていくのか、何を心に宿らせて生きていくのか、ほんとうに大切なことは何か、といった大切なことを考える機会にもなりそうです。

 

また、永遠の不在の了承(=死)と、再生の物語でもあると思います。

 

 

元々の原作のお話もお気に入りです。

言わずと知れた名作ですが、何回も読み返してはストーリーを知っているのに必ずボロ泣きします。 

ボロ泣きした後は、スッキリします。

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

 

特に、お約束のキツネとのやり取りがお気に入りです。

かの有名なフレーズ「大切なものは、、、」も出てきます。

映画でもキツネは大切な役回りです。

 

私がお気に入りなのは、

 

いったん誰かを飼いならしたら(絆を結んだのなら)、

 

「いつまでもその人との関係を大切にしなくちゃ。」

サン=テグジュペリ、浅岡夢二訳、2013、ゴマブックス、ロケーション933)

 

とキツネが王子さまに教えてあげるところ。

 

別の訳では、たしか「いったん誰かをなつかせたら、責任があるんだよ」ってニュアンスだったかと思います。 

(このフレーズは、親しい人への責任追及に使ったことがあります。悪い大人です。w)

 

臨床死生学を考える上では、目の前にいる人と「肯定的につながる」、「顔の見える範囲で肯定的に伝えていく」(=担当教員のご教示)に通じるものがあると思いました。

 

他にも映画や書籍から学ぶ臨床死生学は沢山ありますので、追々ご紹介していきたいと思います。

どうぞお楽しみに☆

 

Thanks,

Chigusa