thousandgrass’s fields

一日一生の毎日を。

学会発表はとても有意義な経験でした。

みなさま、ごきげんよう。千草です。

昨日は54年ぶりの11月の初雪だったそうですね。

寒暖差が激しいせいか、私はここ数週間ほど何やら体調を崩しておりまして・・・。

皆さまもくれぐれもご自愛くださいませね。

 

さて、以前ご案内させていただきましたが、

11/19-20に第22回日本臨床死生学会大会が開催されました。

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初日はあいにくの冷たい大雨でしたが、お陰様で大勢の方がご来場くださいました。

多くの皆様のご来場、誠にありがとうございました。

今年は大会主催校ということもあって、スタッフとしてもお手伝いさせていただきました。

会場となった国際会議場内にある井深大記念ホールがメイン会場でしたが、

井深さんといえば、前職の会社ファウンダーであり、(私の)入社式に来られていた時にご生前の姿をお見かけしたこともあり、時を超えてそのお名前を冠したホールを使わせていただけることは、個人的にはなんとも感慨深いものがありました。

教育に熱心に注力されていたことに、今更ながら感謝申し上げたい次第です。

 

そして今回は、一般演題の発表もさせていただきました。

 

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テーマは、「日本の緩和医療/ケアにおけるQOL改善とは何か」と題しまして、

文献研究(学部の卒業研究)の結果と考察をお話させていただきました。

 

近年「QOL」とか「QOL改善」という言葉が使われるようになりましたが、

具体的に何が?どのようになることが?QOL改善なのか?は多義性、多様性があって曖昧だと考えていました。

ひとことで「QOL」といっても、抽象度が高くて広義ですよね。

そこで、文献レビューで日本の緩和医療/ケアにおいて具体的にQOL改善とはどのようなことを意味するのか?を明らかにすることとしました。

 

プレゼンはお仕事でもさせていただくことが多かったので、慣れている方だと思いますが、学会発表は初めてで、独特の雰囲気に結構ドキドキでした。(発表を聞いてくれた学部生から、「声が震えていましたねー」って言われました。w)

特に、発表後の質疑応答は、どんなご質問が出るか分かりませんので、内心戦々恐々としていました。

 

しかしながら、専門家の先生方の前で発表させていただくことはとても貴重で有意義な経験でした。

もちろん他の演者の先生方のご発表も大いに勉強になりました。

 

で質疑応答はどうだったか?というと、

ありがたいことに、ご専門の先生から貴重なご指摘とご質問をいただき、精一杯お応えさせていただいたと同時に、そのご指摘が大変勉強になりました。

発表終了後にはその先生にご挨拶とお礼を申し上げに伺ったのですが、大変温かくご教示くださり、本当に有難い限りでした。深く御礼申し上げます。

 

「学会では会場で一緒に考えられるように」という指導教員からのアドバイス通り、会場のご専門の先生方とご一緒に課題を検討させていただけるというのは、学会の良いところですね。

オーディエンスの皆様は、決して敵ではなくてw、良くも悪くもみんな味方なのだ、と思うことが出来ました。

もし、たとえ批判的なご意見をいただいたとしても、全くの無関心であればご意見されないことでしょうし、少しでもご興味をもっていただき、より良くなるために、ディスカッションの機会をいただいているのだと思えば、とても有難いことです。

むしろ、無反応の方が寂しいかもしれませんね。

「学会発表は、批判されてナンボ」とは聞いていましたが、その通りだと実感しました。

 

今回は、サポートさせていただいている学部ゼミ3年生の一般演題発表もあったのですが、

彼らの発表もまた内心ヒヤヒヤしていましたが、逆に見習うことがありました。

(そして、彼らの学会発表までの道のりは長く険しくて、その道のりをつぶさに見ていたので、彼らが無事に学会発表をする姿を見て、実はわたしはとてもとても嬉しかったです。親ごころってやつ?w 同時に、今更ながらに自分が院生であることも自覚しました。)

 

やはり会場からご指摘ご質問をいただいたのですが、学生らしく素直に、正直に、謙虚に答えていたことがとても良かったと思いますし、好印象でした。

背伸びをして知ったかぶりをしたり、その場しのぎで取り繕ったり、虚勢を張ることなく、ありのままを正直に答えている姿は、院生の私も逆に見習うべきだと感じました。

学会発表に限らず、素直さ、正直さ、謙虚さは、いつになっても何時でも忘れずにいたいものですね。

 

今後また学会発表の機会があれば、ご指摘やご質問を怖がるのではなくて、ディスカッションのきかっけになるような、貴重なご指摘やご質問をいただけるような有意義な発表と、素直さ、正直さ、謙虚さを心掛けたいと思います。

 

何はともあれ、学会スタッフと一般演題発表という役目を無事に終えることができて、心底ほっとしています。

皆様のご来場、ご声援、ご清聴に、心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

 

(学会後日談) 

実は学会終了後に、安心して?体調がすこぶる悪化しました。 

とにかく学会発表までは、、、!と思っていたのですが、とうとう力尽きました。w

温かくして静養したいと思います。

皆さまもくれぐれも温かくご自愛を!

 

Thanks,

Chigusa