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thousandgrass’s fields

一日一生の毎日を。

死生学を学ぶこと。

イベントフィールド

皆さま、ごきげんよう

 

早速ですが、今日はみなと保健所様主催の「死生学を学ぶ」という講演会に出席して参りましたので、簡単にシェアさせていただきます

ちなみに、私は現在大学院で臨床死生学や緩和医療学を学んでいますが、

このタイミングでこの講演会を知って参加するまでのプロセスも偶然というか、必然というか、なんか不思議なものがありまして、コトの流れとか運命?って面白いなーと思います。

 

 

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さて、肝心の内容は2部構成で、

①ご発表:「みなさんは在宅緩和ケアをどう思っていらっしゃいますか?」

 (北里大学薬学部 地域医療・在宅医療研究会 学生様)

②ご講演:「死生学を学ぶ~自分自身の生き方を考えるために」

 (帝京大学医学部附属溝口病院 精神神経科 教授 張賢徳先生)

 

というご発表で、大変有意義なお話を拝聴させていただきました。

ご関係の皆さま、誠にありがとうございました。

 

みなと保健所様の主催で無料の区民講演会ということもあってか、

参加者数はとても多く、その注目度の高さを伺わせるものでした。

 

①のご発表は、学生様による意識調査報告で、

区民の「緩和ケア」と「在宅医療」に関する興味深い調査結果をお示しいただきました。

感想としては、思っていた以上に「緩和ケア」の認知度が高いこと、

そして、言葉やイメージの認知と、正しい理解とは必ずしも一致しないということ、

ならびに、在宅医療への期待と現実には乖離があること等が特に印象に残りました。

 

それと、高等教育機関と地域活動との連携はとても有益であると思いました。

我が大学でも地域との連携を図った活動や研究が行われていますが、

私の所属する研究室でも何かしら地域との連携ができないものか?

考えてみたいと思いました。

(個人的には区民の死生観調査研究をやってみたいと考えてはいるのですが、

修論のテーマとはまた別のお話になりそうな気配なのですよね・・・)

 

 

②のご講演は、主に死生観のお話を張先生ご自身の死生観や臨床現場でのお話を交えて幅広くご教示くださり、大変有意義なご講演でした。

 

詳細は割愛させていただきますが、

 

 自分の死生観を持つこと&他者の死生観も尊重すること

 死生観に正誤はないこと

 死生観は更新が可能であるので、時々考えてみましょう。

 

というようなメッセージを受け取らせていただきました。

この他にも示唆に富むとても大切なことを沢山ご教示いただきました。

 

ご講演後に会場からの質疑応答があったのですが、

「本日のご講演内容は多様な領域にわたっているが、

どれも大切なことなので、(医療者などの専門家向けではなく市民向けに)

書籍としてまとめもらえないだろうか。」

 

というような趣旨のご意見が出ていました。

 

これはご指摘の通りで、一口に「自分の死生観を持つ・死生観の涵養を」といっても、

個々人の経験や価値観、信仰、医療、家族、地域、経済、社会資源、等など、

多岐にわたる領域のことが関わってきます。

つまり、個々人の死生観の醸成には様々な要因があり、

本日のご講演でもそれをよく理解することができましたので、

分かり易くまとめていただけないか、というご要望はごもっともだと感じました。

 

そして、改めて「死生」にまつわる事柄に対する市民の皆さまの関心の高さを認識しました。

日本は現在超高齢社会を迎えていますが、その後には多死時代が到来するといわれています。

人間は誰もがいずれ死にゆく存在ですが、近年では病院で看取られることも多く、

いつしか死が忌避され遠ざけられてしまっていると考えられています。

日常生活の中では、なかなか自分の死や死生観について考えることはないかもしれません。

 

「自分の死生観を持つ」というと何か大袈裟で難しい感じがするかもしれませんが、

自分なりの生き方や、生きる上での信条、生きる意味などを時々考えてみる

 

ことは、すなわち自分の死生観を持つということに他ならないのではないかと思いますが、

いかがでしょうか。

 

 

僭越ではありますが、私もいつか市民の方々に対する死生教育の一端を担いたいと考えておりますので、

本日のご講演はかなり有意義で大変良いお勉強になりましたし、

今後さらに広く深く学んで参ろうと思った次第です。

ありがとうございました。

 

Thanks,

Chigusa