みなさま、ごきげんよう。
東京では桜が咲き始めたようですね。
これからお花見はいつ?どこに行こうか?思案のしどころです。
皆さまも、素敵なお花見シーズンをお過ごしくださいね。
さて、昨年の今頃は卒業式を前に春休みを満喫しておりました。
そして、今年は修論計画が難航しておりまして、悶々としております。
そんな中、とある研究会に出席させていただきまして、修論計画(仮)を見ていただく機会がありました。
久々の本家に足を踏み入れました。
普段は、じゃない方 のキャンパスに在籍しています。
山に沿って建っているので心臓破りの坂(自称)があります。
一番下から上ってくると、3階~4階分あります。
私はもう大人なので、普段はエレベーターを使いますが、
この日は工事中でだらだらと長い坂を一気に上ったらほんとに心臓が破れるかと思いました。。。
本題から外れてしまいましたが、、、
研究会では、初対面の方がお二人いらして、無謀にも難航中の修論計画を思い切って発表させていただいたのですが、これがとっても良かったと思いました。
誠に未熟でつたない発表ではありましたが、発表後にたくさんの質問とコメント、ご意見、ご指導を頂戴することができました。
(誠にありがとうございました。)
研究の領域は異なるといえども、研究方法や研究の視点、研究者としてのスタンス、修論のまとめ方、現時点での計画の課題や問題点をご指摘&ご指導いただきまして、本当に有難い限りでした。
普段自分の所属する研究室におけるゼミや修論指導で、指導教員やゼミ仲間に計画を聞いてもらってご指導賜っているわけですが、それは勿論大変有意義なことで、ご相談しながら一歩一歩計画と研究を進めていくためには非常に重要です。
研究に対する想いやそれまでの経緯、プロセスを全て分かってもらっているので、当然のことながら中身の濃い研究指導を受けられるわけです。
一方で、初対面の方に研究計画を聞いていただくということは、自分の研究内容を対外的に発表するのとほぼ同じようなことになると考えられます。
いわば、ほぼ初対面の人だらけの学会発表に対するプレプレプレ練習をしているようなものです。
初めて自分の研究内容やその結果を初対面の人に対して説明するときに、どんな疑問を持たれて、何が問題なのか、テーマの設定は適当か、整合性がとれないのはどこか、どこが議論のポイントになるのか、方法は適当か、理論の矛盾はないか、等など、いわゆる第三者の目で公正に研究内容を見ていただくことは非常に重要であるように思いました。
実際に院ゼミでは気づけなかった視点や手法についての重要な示唆を得ることが出来ましたし、他にも非常に多くの多様な学びを得ることが出来ました。
つまり、初対面の方は、それまでの経緯とか前提とか何もご存じないわけですから、あくまでも客観的で新鮮な視点で研究内容を眺めてくださるということですよね。
この 客観的で新鮮な視点 というのはとても大切なように思います。
学会発表では、ほとんどが初対面の方ばかりで、大々的に客観的で新鮮な視点に晒されることになりますしね。
研究計画を立てていると、どうしても思い込みが激しかったり、考え方が方偏ったりすることがあります。要は、自分が主張したいことがあたかも正論であるかのように都合よく計画を書き進めていってしまったりするわけです。
そんな時に、初対面の方に、客観的で新鮮な視点で研究内容を眺めていただくということは、ちょっぴり怖くもあり、またそれをしないことの方が怖かったりもするなぁと。
研究って、自分の想いをモチベーションにすることも必要だと思うのです。
ただし、単なる思い込みだったり、身勝手な自己満足だけでは成立しないのですよね。
ですから、たとえば初対面の方に、全くの先入観なくあくまで客観的で新鮮な視点で見ていただくというのは、研究を進めていく上でとても大切だと思いましたし、これからもいろいろな方に研究内容を見ていただく機会を頂戴したいと考えるようになりました。
なかなか最初は勇気が要りますけどね、いつまでも謙虚な姿勢であることを忘れないでいたいです。
これって、研究に限らず普段の生活や仕事でも同じことが言えそうですよね。
気の置けない仲間との時間はとっても大切だし心地よいものです。
でも、自分の常識とか考えって、たいてい人とは異なっているものですし、その違いが面白い。
だからこそ、たまには初対面の人と話してみて意見を聞いてみるのもいいし、思い切って自分の考えや思っていることを正直に話してみるのもいいことだと思います。
初対面の人が自分の考えや意見をどう思うのか?その人はどう考えるのか?
自分と異なる意見を聞くことは面白いし、新たに視点を得られるって楽しいですよね。
年を重ねてくると、初対面の人と話し合う機会ってそう多くはなくなってくるのですが、たまには初対面の方との新鮮な人付き合いもいいかもなーと、珍しく思うのでした。
Thanks,
Chigusa