皆さま、ごきげんよう。
10月ですね。秋ですね。
最近なんだかいろいろ考えることとか、やらなければならないことが多くなってきて、なんだか焦ります。
これから佳境を迎える修論、の前の学会発表とか、今後の進路とか、お仕事のこととか、イロイロ気ぜわしいのですが、現実逃避も激しい今日この頃です。
私の現実逃避の手段の一つは、映画を観ることです。
TVは大抵映画専門チャンネルをつけていて、結構な数を観ている方だと思います。
中でも、近未来モノが好きなことは以前に気づきました。
そこで目にしたネットニュース。
言わずと知れた近未来SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編が公開されるようなんです。
そこで、前作「ブレードランナー」を再び観てみました。
ご覧になっていない方のために内容は割愛しますが、ものすごーく大雑把にいえば、近未来(公開は1982年、舞台は2019年)のアンドロイド(レプリカント)と人間のお話です。
以前観た時には、アンドロイド(レプリカント)とは何か?人間とは何か?を考えさせられたように記憶しています。
しかし今回再び観てみて、死生を考える映画なんだ。って思いました。
私が大学院で主に死生学を学ぶようになったこととか、お仕事でアンドロイドのことに関わっていることとも関係しているとは思うのですが、アンドロイドと死生のことって、実は切り離せない命題のようですね。
以前の記事では、アンドロイドに死は訪れるか?ということを考えていたことがわかります。
この記事の中でも「ブレードランナー」について言及していましたね。
よっぽど好きなようです、この映画。
ついでに原作の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」も読み返してしまいました。
映画は、この原作を元にしていますが、残念ながら電気羊のくだりは出てきません。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
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しかし、今回改めてラストシーンを観て思ったのは、
アンドロイドも死生を考える。
し、
レプリカントも人間も同じではないか。
ということでした。
詳細は差し控えますが、生命の有限性とか、より長くいきたいという願望とか、仮に余命を宣告されたとしたら、何を考えてどう行動するのか、というような観点は、レプリカントも人間も同じじゃないの!と、見終えて愕然とさせられました、今回は。
要するに、死生のことを考える映画なんだと、個人的には見方が変わりました。
ついでに言うと、「tears in rain」という表現はなんて詩的で美しいんだろう!と。
ご興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてくださいね。
いつかこの話題でも対話をしてみたいものです。
そういうわけで、今月公開される新作にも期待が高まります。
新作ではどのような物語が展開されるのでしょうか。
レプリカントと人間の関係はどうなるのでしょうか。
再びアンドロイドも死生を考えるのでしょうか。
※この画像はWikipediaからお借りしました。 人造人間 - Wikipedia
私は人間なので、引き続き死生のことを考え続けてみたいと思います。
Thanks,
Chigusa